『OpenStack Glance データストアの移行作業』という記事を公開してもらった

以前アルバイトしていたところで取り組んでいた,OpenStackのGlanceコンポーネントがデータストアとして利用しているCephクラスタの移行作業について記事にしたものを先日公開してもらいました. 拙い文章ですが,よければ見てみてください :) https://developers.cyberagent.co.jp/blog/archives/34212/

January 29, 2022 · 1 分 · shanpu

GSoC 2021 参加記

今年の夏にGoogle Summer of Code(GSoC)というプロジェクトに参加しました. プロジェクトでは学生開発者として,CiliumのネットワークフィルタのICMP対応を行なっていました. この記事では,参加した当時を振り返りつつGSoCについて簡単に紹介します. GSoCとは GSoC1はGoogle主催の,学生のOSSコントリビューションを支援するプロジェクトです. 学生は予めリストアップされたOSSプロジェクトの中から,参加したいものを選び,プロポーザルを提出,採択されれば夏の10週間で開発をすることになります. また,開発中は学生一人につき,OSSプロジェクトから一人以上のメンターがつき,技術的なアドバイスをもらうことができます. 気軽にわからないことなどを質問できるので,とてもありがたいです. OSSならどれでもGSoCのプロジェクトとして参加できるわけではないですが,今年の統計だと199のOSSが集まったらしく,有名なものも多いのでより取り見取りです. 参考までに,2021年の参加プロジェクト一覧はこちらです. またプロジェクトを完了すると,報酬金が支払われます.金額は毎年変動するようで,今年は2700USDでした.2 プロポーザルの提出 GSoCに参加するにはプロポーザルとして,開発アイデアをA4で3〜4枚のドキュメントにまとめて提出し,採択される必要があります. また,OSSプロジェクトによってプロポーザルを出す前に,既存のissueを解決するなどの条件があるので,それも満たさなければいけません. 自分の参加したCiliumでは,コミュニティSlackに参加して一言挨拶と,一個以上のissue解決が条件としてありました. なお,開発アイデアは必ずしも0から考える必要はなく,OSSプロジェクト側でやってほしいことをリストアップしてくれていたりします. もちろん自分で完全オリジナルのアイデアを出すこともできますが,その場合は担当メンター探しも必要になります(とはいえコミュニティに相談すれば親切に対応してくれるでしょう). GSoCでは3月から始まる約1ヶ月のプロポーザル準備期間と,2週間の提出期間があります. プロポーザルの2週間の提出期間中では,OSSプロジェクトの人のコメントをもらうことができます.そのためプロポーザルは一度早めに出して,コメントをもらって修正するのがおすすめです.3 参考までに自分の出したプロポーザルはこちらです(個人情報等は抜いています). 開発期間 プロポーザルが通れば,あとはメンターと相談しつつ開発していきます. Ciliumでは週に一度Slackで進捗報告をすることとなっていました. また,開発中に中間レポートと最終レポートをGSoC運営に提出する必要があります. これを出して,審査が通ることでそれぞれ報奨金が支払われます(中間審査が通ると45%,最終審査が通ると55%の支払い). 中間審査はGSoCが用意するフォームに答えていき,最終審査はGistや自分のブログに開発内容をまとめて,その記事へのリンクを提出します. 参考までに自分の出した最終レポートはこちらです. GSoC 2022 来年のGSoCは色々と仕様が変わるようです.(https://opensource.googleblog.com/2021/11/expanding-google-summer-of-code-in-2022.html) 特にこれまでのGSoCは学生のみ参加可能でしたが,来年からは18歳以上であれば誰でも参加できるようです. 日程や要項等は公式サイトでおそらく1〜2月くらいに公開されるので,気になる人は確認しておきましょう. おわりに GSoC 2021では修了した学生が参加可能なオンラインカンファレンスが開かれました. OSSにコントリビュートして報奨金がもらえるだけでなく,メンターがついてくれたり,こういったカンファレンスに参加できるのもGSoCの良さだと思います. プロジェクト中に出す書類やコミュニケーションが全て英語でやりとりされるのは,日本人参加者にとって一つのハードルになりますが,最近は機械翻訳も発達しているので,やってみれば案外なんとかなったりします. 来年からは学生以外でも参加できるので,興味がある人はぜひ挑戦してみてください. さてこの記事はCyberAgent 22 新卒 Advent Calendar 2021 最終日の記事でした. 記事を投稿してくれた皆さんも,読者の皆さんも,25日間お疲れ様でした!! 読み方はおそらくジーソック ↩︎ しかし手数料で数千円持っていかれる ↩︎ ですが自分は締め切り2日前くらいに初稿を出していました… ↩︎

December 25, 2021 · 1 分 · shanpu

カスタムドメインを使って自分だけのメールアドレスを作る

この記事はあくあたん工房 Advent Calendar 2021 17日目の記事です. 皆さんは自分のメールアドレスをお持ちでしょうか? 世の中にはGmailやYahoo!メールなど無料で利用できるメールサービスが多くあり,一人一つはメールアドレスを持ってるかと思います. このメールアドレス,登録時に好きな文字列を指定できるわけですが,@の後ろにくるドメイン名はgmail.comだったりyahoo.co.jpで固定されています. この記事では,自分の好きなドメインでメールアドレスを作って,実際にメールを送受信する方法について紹介します. なおメールの送受信の仕組みについては解説しません.悪しからず. 自分のドメインを取得する まずはドメインを取得します. お名前.comやさくらのドメインなど好きなところを利用しましょう. 私はGoogle Domainsを使いました. ドメインの検索結果 好きな名前を見つけたら,画面をぽちぽちして購入します. TLDの名前によって値段はばらばらですが,安いものであれば年1000円ちょっとで取得することができます. メールサービスの登録 メールサーバを自分で用意して運用するのもよいですが,何かと面倒なのでメールサービスを利用します. 使うサービスはカスタムドメインが登録できればどれでも大丈夫ですが,今回は自分が愛用しているProtonMailを使います. ProtonMail 価格表 なおProtonMailでは,カスタムドメインを使用するにはPlus以上のアカウントが必要なので,これもまた画面をぽちぽちして購入します. 48ユーロなので日本円だと年6000円弱です. ドメインの設定 アカウントを作ったら設定 > ドメイン名に移動し,“ドメインを追加"ボタンを押した後,指示に従いながら,ドメインを取得したサービスのコンソール画面からレコードを追加していきます. 登録が終わるとおそらくこんなレコードが並ぶことになると思います. メールアドレスの作成 最後にユーザ情報とアドレス > あなたのメールアドレスから好きにメールアドレスを作成します. 確認 これで作業は終わりです. 試しに作ったメールアドレスにメールを送信してみましょう. ちゃんと受信できていれば成功です! おわりに カスタムドメインのメールアドレスを使えば,利用するメールサービスが変わっても周りの人に逐一連絡せずに,手元でDNSレコードを編集しまえばよいので大変楽です. 毎年8000円弱の出費は無視できる額ではありませんが,自分でメールサーバを運用するコストを考えれば目を瞑ってもいいはず…? 皆さんもこの機会にオリジナルのメールアドレスをぜひ作ってみてください.

December 17, 2021 · 1 分 · shanpu

自分のwebサイトを作って公開する

この度,新しく自分のwebサイトを開設しました. 今後はここを自分のポータルサイト兼ブログサイトとして,のんびり運用していこうと思います. さて今回は,このwebサイトの構築について簡単に紹介します。 使用ツール・サービス このような目標のもとツール等々を選びました markdownで記事を書ける Gitで管理できる コードに変更を加えると自動でデプロイされる そこで選んだツールとサービスはこちら. GitHub 記事の管理用 プライベートリポジトリを立てて,そこで全てのコードと設定ファイルを管理 Hugo Go製のサイトジェネレータ markdownからWebページを生成できる Netlify 静的サイトホスティングサービス 作ったサイトの公開用 GitHubと連動して自動的にデプロイしてくれる Google Domains 自分のドメイン取得とレコード管理 今回はもともと持っていたshanpu.infoを使用 構築手順 Webサイトをローカル環境で作る まずは公式ガイドを参考にHugoをインストールします. 例えばbrewを使ってこんな感じに $ brew install hugo インストールできたら,適当なディレクトリでhugo new siteを使って雛形を生成します. # -fで設定ファイルのフォーマットを指定(デフォルトはtoml) $ hugo new site -f yaml www.shanpu.info ついでにgit initでwww.shanpu.infoディレクトリ以下をgit管理します. この時点でビルドすればサイトは出来上がるのですが,せっかくなのでテーマを入れて見栄えをよくします. Hugoではここでテーマが色々と紹介されているので,ここから気に入ったものを選びます. 今回はPaperModというテーマを選びました. 先ほど作ったwww.shanpu.infoディレクトリの下でこのコマンドを実行してテーマを適用します. git submodule add https://github.com/adityatelange/hugo-PaperMod.git themes/PaperMod --depth=1 git submodule update --init --recursive 次にHugoのconfigファイルを編集します....

December 3, 2021 · 2 分 · shanpu